内科医花芝の健康小話

ちょっと健康に役立つことをお話します。

健康診断を受けるのにおすすめな時期はずばり〇月!

健康診断は基本的にはいつ受けて頂いても問題ありません。

しかし、いつでも良いと言われれば、逆に迷ってしまうものです。

 

「結局、健康診断は何月に受けたら良いの?」

「逆に避けた方が良い時期はあるの?」

 

そんな疑問に、健診医がお答えしたいと思います。

ずばりお勧めなのが「誕生日の月に健診を受けること」

健康診断を受ける上で、一番大切なのは『忘れずに受診すること』です。

勿論、個人の判断で『今年は健診を受けない』と選択することも可能です。

しかし、「今年は健診を受けないことにする」のと「今年、健診があるのを忘れていた」というのは全くの別物です。

一年に一回、自分の健康を振り返ってみるという意味でも、健診について考えてみるのも良いのではないでしょうか。

そこでお勧めなのが、自分の誕生日の月に健康診断を受診する、ということです。

何年か習慣にしてしまえば、後は自然と定着していくでしょう。

誕生日の月がいつも忙しいという方は、違う月に設定していただいても構いません。

その場合も、何かのイベントと関連付けることをお勧めします。

 

なお、ここで敢えて『〇月です!』と言わないのには理由があります。

同じ月に患者さまが集中すると、大変なことになるからです。

健診医が忙しくなる…のは別に構わないのですが、どう頑張っても患者さまをお待たせしてしまうことにも繋がります。

誕生日月の受診をお勧めするのは、適度に患者さまを分散する為でもあるのです。

時期による変化は「混雑具合」と「健診結果」

とはいえ毎年の傾向として、時期によって変化することもあります。

医療機関や地域によっても異なると思いますが、個人的に感じるのは以下の二点。

①健診の混雑具合

②健診結果の変化(特に生活習慣病関連)

混雑を避けたいなら年度末や年度初めは意外と狙い目

健康診断は、生活が落ち着いている時期に受けられることが多いようです。

私の勤務している病院では、6月から10月くらいまでが混雑している印象です。

逆に一番ゆとりがあるのが年度初めです。

4月は生活の変化も多く、健康診断を受ける時間を確保するのが難しい方も多いのかもしれません。

医療機関にもよると思いますが、3月末の年度末と4月初めの年度初めは、健診を行っていない施設もあります。(事務手続きの関係のようです)

私の勤務先も毎年、4月の2週目頃から業務再開するのですが、4月末あたりまではかなり患者さまが少ないです。

ただ、あくまで傾向であり、常に混雑状態の医療機関もあるでしょうから、参考程度にして頂ければ幸いです。

年末年始は検査結果が悪化する傾向にあります

 年末年始は、クリスマス、忘年会からお正月、新年会と、イベントが立て続きます。

個人差はあるでしょうが、美味しい食事やお酒を楽しむ機会も増える方が多いようで、生活習慣病関連の数値は悪くなる傾向にあります。

だから年末年始の健康診断は避けましょう、という訳では決してないのですが…。

1月の検査数値が悪い場合、よく聞くのが、

「今は時期が悪いから結果が悪いだけ!普段はもっと良い筈だから大丈夫!」

という患者さまからのご意見です。

時期が悪くても結果は結果ですので、出来れば真っ直ぐに受け止めて頂ければと思います。

それが難しい場合、この時期の健診は避けるのも一つの手かもしれません。

 まとめ:健診にお勧めなのは誕生日の月。とにかく忘れないのが大切です。

 まとめですが、健康診断はいつ受けても問題ありません。

ただ、忘れないようにするという点から考えると、誕生日の月、など自分のルールを決めるのが良いかもしれません。

健康診断を忘れてしまう位に元気で過ごせているというのはとても素敵なことです。

その健康を保って行く為にも、一年に一回、健康診断のことを思い出していただけると嬉しいです。